アメリカ外交委員長が中国の反応を非難 「高市首相の指摘が急所を突いたことを示している」

ASSOCIATED PRESS

アメリカのジム・リッシュ上院外交委員会委員長が、高市早苗首相の台湾有事をめぐる安全保障に関する発言をめぐる中国政府の反応について、「過度かつ不当」とする声明を発表しました。

【画像】中国の反応を批判したアメリカのジム・リッシュ上院外交委員会委員長

アメリカの上院外交委員会委員長が日本を支持

リッシュ委員長は公式X(旧Twitter)アカウントを通じて、「中国が見せた過度で不当な反応は、首相の指摘がまさに急所を突いたことを示している」と指摘。

台湾情勢の緊張が日本をはじめとする近隣諸国の安全に直結する重大な懸念であるとの認識を示しました。

さらに委員長は、「アメリカは今後も同盟国やパートナーと協力し、中国の威圧に対抗するとともに、地域の平和と安定を維持していく」と述べ、対中政策において日本と足並みを揃える姿勢を明確にしました。

この発言は、中国の駐大阪総領事が高市首相に対して「汚い首を斬ってやるしかない」といった過激な表現を用いて非難したことに端を発し、日中間で外交的緊張が高まる中で発せられたものです。

高市首相の「存立危機事態」発言は、日本の安全保障政策の転換点とも言えるものであり、国内外から賛否両論を呼んでいます。

今回の米議会からの明確な支持は、日本の立場を国際社会において正当化する後押しとなる可能性があります。

Text by 浅田 一