捕獲後は安楽死 5歳・1歳を襲い怪我を負わせたクマ
画像はイメージ(Richard / Flickr )
近年では日本だけでなく、世界的にもクマによる被害が多発しているといいます。
子供を襲ったクマ
アメリカメディア「CBS NEWS」によると、2023年5月には、2人の幼い子供たちがクマに襲われる事故が発生しました。
5歳のジミーくんと1歳2ヶ月の妹ジルちゃんはある日、ペンシルベニア州にある自宅前の私道で遊んでいました。
この辺りは緑が多いのどかな地域で、車通りも少なく、多くの家庭の子供たちが伸び伸びと過ごしていたそうです。
当時、家でそんな彼らの平和な様子を見守りながら家事をしていたという母親。
ところが突然、子供たちの「ママー!」という叫び声が聞こえてきたのです。
すぐに家を飛び出した母親が目にしたのは、ジミーくんとジルちゃんを襲っている1頭のクマでした。
彼女が勢いよくクマに向かって走ると驚いて逃げて行きましたが、子供たちはケガを負い出血。
急いで約19km離れた病院に子供たちを連れて行き、治療を受けて命に別状はありませんでした。
その後、当局は住民の安全を確保するためクマの捜索を開始。
襲った個体の判別が困難を極めるなか、子供たちの衣服からクマの唾液のDNAサンプルを採取し、住宅地周辺に2つのトラップを設置しました。
数日後、それぞれに雄雌1頭ずつクマがかかりDNA検査をしたところ、雌グマのサンプルが一致。
このたびの襲撃に関与したクマだと判断し、安楽死の措置がとられました。
同州では数年前から都市部周辺でクマの目撃情報が急増しているため警戒が強まっているといい、住民の間で動揺が走っています。
世間からは「ワシントン州に住んでいますが、先日クマが出没して子供たちのすぐ目の前を通って行った。すごく怖かった」「街中でも田舎でもいつ遭遇するか分からなくて不安」「子供たちにとっては悪夢の1日だったでしょう。かわいそうに」「この話を聞いたら子供たちを安心して屋外で遊ばせてあげられない」といった懸念の声が寄せられました。




