射撃した弾が自分の太ももに直撃… クマに襲われた男性に起きた悲劇
画像はイメージ( anoldent / Flickr )
日本国内だけでなく世界的にもクマの出没が増加傾向にある近年ですが、特に山間部へ出かける際は一層の注意が必要です。
クマに襲われ弾が自分に直撃
2024年8月にクマに襲われ瀕死の状態となった親子の詳細を、アメリカメディア「CNN」が伝えました。
ある夏の日の週末、タイラー・ジョンソンさんは父親で警察官のクリスさんとともに、アラスカ州中南部に位置するキーナイ半島の荒野をハイキングしていました。
しばらくすると突然、どこからか生き物の唸り声が。
そして次の瞬間、野生のクマが現れクリスさんに襲い掛かったのです。
唸り声が聞こえてから攻撃まではわずか4秒ほどの出来事だったそうで、タイラーさんは父親を助けようと拳銃を用意しました。
ところがクマ目掛けて撃ったはずの弾は大きく外れ、なんとタイラーさんの太ももに命中。
その間にもクマは、クリスさんを地面に叩きつけ脚に噛みつくなど激しく攻撃し続けていました。
なんとか2人は持っていた拳銃で暴れるクマを射殺。
現役警察官であるうえ、30年以上に渡り魚類野生生物局に勤務してきたクリスさんによる応急処置のおかげで2人は一命を取り留めました。
救助隊が到着するまでかなりの時間を要したそうですが、深呼吸をしたり音楽を聴いたり思い出話をするなどして、なんとか気を紛らわせていたというクリスさん親子。
タイラーさんは「辛い瞬間を乗り越えるにはこうした小さなことが役に立ちます。そばにいてほしいと願う唯一の人がいると気付いたことが、本当に慰めになったのです」とメディアに語りました。
ネット上では彼らに対し、「命は助かったけど、トラウマは残るでしょう。そういった意味でも早い回復を祈っています」「この辛い経験を経て、親子の絆は一層深まったと思う」「PTSDを克服するのは時間がかかるだろうけれど頑張ってください」「アラスカに30年以上暮らしています。でも過去に比べてクマの出没が近年すごく増えているように感じる」といったコメントがあがりました。




