高市首相の発言に中国国防部が警告も… 「粉骨砕身」の使い方に「間違ってるよ」とツッコミ続出
ASSOCIATED PRESS
中国国防部の公式アカウント「China Military Bugle」が2025年11月14日、台湾有事をめぐり日本を強く牽制する投稿を行いました。
中国国防部が日本に警告
この投稿は、日本が歴史の教訓を汲み取らず、台湾情勢に軍事的に介入するようであれば、「人民解放軍の鉄壁の前で粉骨砕身になり、多大な代償を払わなければならない」と警告する内容でした。
この投稿は日本語でも表示され、「粉骨砕身」という熟語が用いられたことから、多くの日本のユーザーが注目しました。
しかし、その意味の使い方に疑問を呈する声が続出しています。
「粉骨砕身」とは一般的に、自分の骨を砕くほどの努力や献身を表す言葉であり、相手を威嚇したり脅すような文脈では通常用いられません。
言葉の由来は、中国の唐の時代に書かれた禅宗の経典である『禅林類纂(ぜんりんるいさん)』にありますがこれも「身を粉にして働いているが〜」という文脈で使われていました。
SNS上では、「翻訳ミスでは」「中国側が自ら努力をするという意味になっている」などの指摘が寄せられました。
文化的背景や漢字の意味に精通しているユーザーからは、「誤用によって本来伝えたかった意味と真逆になっている」とする分析も見られました。
こうした指摘を受けて、「China Military Bugle」は投稿内容に説明を追加。
「日本側は歴史の教訓を深く汲み取らず、あえて危険な賭けに出たり、更には軍事的に台湾海峡情勢に介入したりすれば、中国人民解放軍の鉄壁の前で粉々になるだけだ」と改めて強調しました。
この補足により、投稿の意図が「日本側が崩壊する」という意味であったことを示唆しています。
それでもなお、日本語の「粉骨砕身」の使い方としては適切ではないとの見方が大勢を占めており、中国側の発信内容の正確性や文化理解に対する疑問が残る結果となっています。




