目を閉じるたびにトラウマ… クマに襲われ肋骨と肩甲骨を骨折する重傷を負った猟師

画像はイメージ(jaakko.hakulinen / Flickr

日本国内だけでなく世界的にもクマの出没が増加傾向にあり、特に山間部へ出かける際は一層の注意が必要です。

【動画】まるで「ホラー映画」 クマに襲われた際の光景

エルク狩り中にクマに襲われ重傷

このたびハンターをしているカナダ人男性がクマに襲われた壮絶体験をメディアに明かし、世間の関心を集めました。

同国メディア「Global NEWS」によると、2024年9月のある日曜日、カルメロ・シルベストロさんはカルガリー近郊の山奥でエルク狩りをしていました。

当時、この地域では数日前からグリズリーベアの親子の目撃情報があったため、ハンター仲間がクマよけスプレーを貸してくれたといいます。

エルクを求め、どんどん深い森へ進んで行ったカルメロさん。

それらしき鳴き声がしたため振り向くと、なんとそこにいたのは3頭の子グマを連れた母グマでした。

そして母グマはカルメロさん目掛けて突進。

彼は即座にクマよけスプレーを噴射するも効果はなく、あっという間に激しく攻撃されてしまいました。

ところがしばらくして突然クマは攻撃をぴたりと止めたといい、「1年前にパーキンソン病で亡くなった母がきっと私のことを守ってくれたんだと思います」とカルメロさん。

体の至る所を噛まれたり引っ掻かれたりした彼は、肋骨と肩甲骨を骨折する重傷を負ったほか、一生消えない傷跡も残ってしまいました。

一命を取り留めたものの、当時について「クマが前足を高く上げて飛び掛かり、口を大きく開けて噛みついてきた様子はまさにホラー映画のような光景でした」と回顧。

「今でも夜寝る時、目を閉じるたびにクマの姿が目に浮かびます」と語り、強いトラウマとなっていることを告白しています。

世間からは「目撃情報があったなら最初から行くべきでなかった」「クマだって生きるのに必死」「自然を甘く見てはいけない」「クマに襲われて亡くなる人が多いなか、助かっただけでも幸運だと思う」といった声が寄せられました。

Text by 春野 なつ