せっかくの新婚旅行が… クマに襲われた夫妻、「殺さないで」と懇願

画像はイメージ( Katmai National Park and Preserve / Flickr

幸せ真っただ中のハネムーン旅行中、思わぬ事態に巻き込まれた夫婦が世間を震撼させています。

【動画】クマに襲われても「殺さないで」 夫婦が懇願

クマに襲われた新婚旅行中の夫婦

アメリカメディア「Good Morning America」によるとこれにより大ケガを負ったのは、イラクでの任務や脳腫瘍を克服してきた元退役軍人のシェイン・パトリック・バークさん。

2024年5月初め、妻クロエさんとシェインさんはハネムーン旅行の最中、雄大な自然と美しい景観が有名なワイオミング州グランドティトン国立公園を訪れました。

ハイキング中、2人は目当てのフクロウを探そうと別々の道へ。

ところがクロエさんと別れるやいなや、シェインさんの目の前に姿を現したのは巨大なグリズリーベアとその子供でした。

その瞬間について、彼は「体が硬直してしまって、あんな恐怖の瞬間にどう判断すればいいのか分からなかった」と話し、クマよけスプレーは所持していたものの「こんな大きな動物相手にスプレーを噴射するなんて無理だと思いました」と明かしました。

「身をかがめて頭を覆うのが精一杯だった」という彼はその後、クマに両手両足を噛まれたうえに持ち上げられ、振り回されてしまいます。

そして「バキッ」という音が聞こえた瞬間、「頭蓋骨を噛まれたな。もう終わった」と感じたシェインさん。

しかしクマが噛んだのはクマよけスプレーだったそうで、液体を口にしたクマは驚いて森へ走り去って行きました。

すぐに救急救命士の資格を持つクロエさんと救助隊に電話をかけ九死に一生を得たシェインさんは搬送の際、公園職員に「どうかクマを殺さないでください。彼女は子供を守っただけなんです」と懇願。

彼らは駆除の必要はないと判断し、その後もクマによる被害は出ていないということです。

専門家は万が一クマが突進してきた際の重要事項として、うつ伏せになり死んだふりをして、頭と首を守り、可能であればクマよけスプレーを使うことを挙げています。

今回の事故に対し、世間からは「ミラクル続きな人生だね」「奥さんが救命士だったのもラッキーだ」「脳腫瘍にもクマにも打ち勝った。まさに最強だね!」「無事で本当によかった」「大変なハネムーンになっちゃったね」など、様々な反応があがりました。

Text by 春野 なつ