70mも森の中に引きずられ… 男性がクマに襲われ「凄惨な亡くなり方」で発見される

画像はイメージ( Watts / Flickr

日本国内ではクマによる痛ましい人的被害が相次いで報告されていますが、海外でも同様の事故が絶えません。

【動画】現場は悲惨だった… クマに森の中に引き摺り込まれ男性が死亡

クマに襲われた男性が死亡

アメリカメディア「abc」によると、事故は2023年6月、アリゾナ州フェニックスから北へ約160km離れた田舎町グルーム・クリークで起こりました。

当時、66歳のスティーブン・ジャクソンさんという男性は人里離れた森林地帯に小屋を建設しており、午前8時頃にテントで一休みしていたといいます。

ところがそこに突然クマが出没。

スティーブンさんはクマに激しく攻撃されたうえ、森へ連れて行こうと68mほど引きずっていました。

彼の叫び声を聞いた近隣住民がライフル銃でクマを射殺したものの、すでにスティーブンさんは息絶えていたそうです。

通報を受け駆け付けたヤヴァパイ郡保安官事務所のデビッド・ローズ保安官は、事故現場を見るなり「衝撃と不安を覚えた」と明かし、「悲劇的な状況だった」とも述べました。

またこの地域にはグリズリーベアよりもやや小柄なアメリカクロクマしか生息しておらず、人を攻撃することは稀だといいます。

そのため同事務所は「危険がない場合の射殺は法律違反になります。差し迫った危険がない限りクマを殺さないでください」と住民に呼びかけました。

スティーブンさんは地域の人たちからよく慕われていたそうで、早すぎる突然の死が知人たちに大きな衝撃を与えるとともに、世間からも「かわいそう」「森はクマのテリトリーだからね」「田舎に暮らすのは覚悟が必要」「クマに襲われて死ぬほど悲惨なことはないよ」といった声があがりました。

Text by 春野 なつ