プロでも… 山でクマに襲われた猟師、母グマは射殺

画像はイメージ( Nigel Swales / Flickr

日本国内ではクマによる痛ましい人的被害が相次いで報告されていますが、海外でも同様の事故が絶えません。

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クマに襲われた猟師

2025年10月30日には、カナダ・アルバータ州の山奥でハンターがクマに襲われる事故が発生しました。

同国メディア「CBC」によると、カルガリー市郊外にある小さな町コクレインの山中で、2人のハンターが共に狩猟をしていたといいます。

ところが突然、3頭の子グマを連れた母グマに遭遇。

母グマはそのうち1人のハンターに襲い掛かりました。

もう1人のハンターが母グマを射殺すると、3頭の子グマたちは驚いて森へ逃げて行ったということです。

襲われたハンターはドクターヘリで搬送され、現在もフットヒルズ病院に入院し治療を受けていますが、容態については明らかになっていません。

専門家は「狩猟のプロであるハンターがクマに襲われる事故は近年増加している」と注意を促しました。

また魚類野生生物局に対し、世間からは「血の匂いを覚えた子グマたちが再び襲撃をする可能性がある」「残された子グマたちは生きていけるのか」といった様々な意見が寄せられているといいます。

これに対し、専門家や関連のある機関と協議した結果、「子グマたちに干渉せず、自然に冬眠させるのが最善の策であると判断した」と声明を発表。

「大型の捕食動物やオスグマなどを避けたりしながら、さまよい歩くことになるだろう」としたうえで、「まもなく冬眠に入る時期。来春冬眠から目覚めた時には、豊富な食料源があるはずだ」と述べました。

今回の事故について、ネット上では「人間は森に近付かないのが一番」「今時期は栄養を蓄えるためにクマも必死だから一層の注意が必要」「子グマを連れた母グマは強い。人間と一緒よ」「お母さんが目の前で殺されるなんて可哀そう」「子グマたちはどうにか生き延びてほしい」「ハンターの方が一日も早く回復しますように」など、多くの声があがっています。

Text by 春野 なつ