危ない! ヘビを捕まえにきた業者が鼻を噛まれ出血
画像はイメージ(Lupisfer Wolf / Flickr )
オーストラリア・クイーンズランド州の住宅で、ベテランのスネークキャッチャーがヘビに顔をかまれるという思わぬ出来事がありました。
この一件は、豪ニュース番組「7 News」などが報じたものです。
ヘビに鼻を噛まれた男性
現場に駆けつけたのは、7年以上の経験を持つスネークキャッチャーのドリュー・ゴドフリーさん。
倉庫の奥の薄暗い場所で、とぐろを巻いた2匹のカーペットパイソンを発見しました。
ゴドフリーさんによると、「同じ場所で2匹同時に見つかるのは非常に珍しい」といいます。
慎重に2匹を腕に抱えたところ、それぞれのヘビが違う方向に逃げようと動き回り、状況は一気に混乱。
次の瞬間、1匹が突然ゴドフリーさんの鼻に噛みつきました。
映像には、出血しながらも冷静に対応する彼の姿が映し出されています。
「毒のないヘビだから危険はないんです。ただ、面白い出来事だったので動画をシェアしました」とゴドフリーさんは笑顔で語りました。
さらに「寝ているヘビを引きずり出せば驚くのは当然。ヘビに敬意を払えば、向こうも襲うことはない」と、人間と野生動物との関係についても落ち着いた口調で話しています。
一方で、クイーンズランド州では近年、危険なヘビとの遭遇件数が増加しているといいます。
地元メディアによると、一般市民が野生のヘビを捕まえたり移動させたりする行為は「自然保護法(Nature Conservation Act)」で禁止されており、違反すれば罰則が科される可能性もあります。
専門家たちは、遭遇した際は決して無理に触れず、すぐにスネークキャッチャーへ連絡するよう呼びかけています。
カーペットパイソンはオーストラリアやニューギニア諸島に広く分布するニシキヘビの一種。
体長は2〜4mほどに達する大型種ですが、毒はなく、おもに小型哺乳類や鳥類を捕食する温和な性質のヘビとして知られています。
SNS上では、このニュースに対して「そばに看護師がいてよかったね、ドリュー」「リスクのある仕事をしてくれてありがとう。ヒーローだね」といった、大事に至らなかったことを安堵するコメントが多く見られました。
その一方で、「最近はSNS映え狙いで毒ヘビまで素手で扱う人もいる!」「ただのパイソンだよ。危険じゃない。ただ捕まえ方が下手だから噛まれるんだ」といった批判的な声も上がっています。




