何かあってからでは遅いのに… クマが出没してもスマホで撮影する群衆に非難の声

画像はイメージ(Christopher Amrich / Flickr

国内では連日のようにクマ被害が報じられていますが、最近では山間部だけでなく街中にも出没するケースが相次いでいます。

【動画】危機感の無さは一体… 街中に現れたクマを撮影する人々

街中にクマがいてもスマホで撮影

それは海外でも同様で、2025年10月11日にはアメリカ・テネシー州ガトリンバーグの街中でクマの目撃情報がありました。

グレート・スモーキー山脈の麓に位置するセヴィアヴィル在住のクリスティーさんとブルークスさんが、その光景をFacebookに投稿しています。

同日の夜、飲食店が建ち並ぶ市内のダウンタウンに1頭のクマが出没。

クマは人を恐れる様子もなく、辺りをウロウロと徘徊し始めました。

ところが周囲にいた人たちは避難するどころか、クマ見たさに群がり、至近距離から撮影し始めたのです。

クリスティーさんらは「もしクマに遭遇しても近付いたり、カメラを顔に向けたりしないでください。そして絶対に安全な距離を保ち、クマを放っておいてあげましょう」と注意を呼び掛けました。

動画に対し、ネット上では「クマを目の前にして近くから撮影するなんて馬鹿げている」「もし被害者が出たら彼らのせいでクマは駆除される」「その場にいたけれど、多くの人が集まっていて信じられなかった」「クマも知らない場所に来てしまってパニックになっているだろう」「命知らずな人たち」「そんなに撮影が大事?」といった非難があがっています。

クマは本来臆病だと言われていますが、冬眠に向け準備を始める今の時期や子グマを連れている場合は狂暴になることも。

万が一目撃しても近距離からの撮影は絶対に止め、ただちに身を守る行動を取りましょう。

Text by 春野 なつ