将来は狩猟師に…! クマに襲われていた父親を助けようと12歳の息子が発砲

画像はイメージ(Francis C. Franklin/ Wikipedia Commons

日本では毎日のようにクマによる被害が報じられているなか、世界でも同様のケースが増加し大きな問題となっています。

【動画】勇敢すぎる…! 12歳が父親を襲っていたクマ目掛けて発砲

父親を救った12歳

アメリカメディア「NBC NEWS」によると2024年9月6日、ウィスコンシン州サイレンの深い森で、1組の親子が狩猟をしていました。

父親のライアン・ベイアマンさんと息子オーウェンくんは1頭のクマを発見し、狩猟用ライフル銃で発砲。

クマに命中したものの、走って逃げてしまったといいます。

その後、追跡犬がクマを発見して彼らに知らせた途端、クマはライアンさん目掛けて突進。

即座に8発発砲するも全て外れ、ライアンさんはクマに襲われてしまいました。

当時について、彼は「銃でクマを殴りましたがとても固く、まるでレンガの壁を叩いているかのようでした」と明かしています。

さらにクマはライアンさんの頭に噛みつき、ますます攻撃的に。

その瞬間は「ガリッと砕ける音がした」そうで、クマによる襲撃は約45秒続いたといいます。

父親が襲われるなか、彼を救ったのは弱冠12歳のオーウェンくんでした。

彼は手に持っていたライフル銃を構えるとクマ目掛けて発砲し、見事命中させたのです。

クマはようやくライアンさんを離すとその後息絶えたといい、2人は病院に搬送されました。

ライアンさんは右腕に7ヶ所の深い傷を負ったほか、頭から頬にかけて23針縫うほどの大ケガだったそうです。

世間からはまだ幼い12歳の息子に狩猟をさせることに関し疑問の声があがるなか、同州の天然資源局の自然保護官は、彼らの狩猟は合法だったと強調。

ほかにも「負傷したクマは、さらなる危険から身を守ろうとしていたに違いない。可哀想に」「父親を救った勇敢な男の子だね」「クマだって人間が怖いのに」「小さな子供を狩猟に連れて行って今回のような危険な目に遭わせる精神が理解できない」「もし最初にクマを撃っていなければクマは襲ってこなかったかもしれない。動物だって自分の身を守るために戦うでしょう」「これは息子を称えるべきか、クマに同情すべきか。難しい」など、様々な意見があがっています。

Text by 春野 なつ