目の前で崖から落とされ… 恋人の通報虚しくクマに襲われ女性が死亡

画像はイメージ(JD Fahey / Flickr

日本国内でクマによる痛ましい人的被害が相次いで報じられていますが、近年では海外でも同様の事故が多く発生しています。

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ルーマニアでクマに襲われたカップル

アメリカメディア「NEW YORK POST」によると、2024年7月にはルーマニアのブチェジ国立公園で1人の女性がクマの被害に遭いました。

当時19歳だったマリア・ダイアナさんは、交際中の恋人男性とともにブチェジ山の人気登山道をハイキングしていたところ、突然2人の目の前に1頭のクマが現れたといいます。

彼らはパニックになり走って逃げると同時に、ダイアナさんは携帯電話を取り出し緊急サービスに通報しました。

ところがその最中にクマは彼女を襲撃。

通報を受けた職員は、電話の向こうで聞こえてくるダイアナさんの叫び声や助けを求める声を聞いて何が起こったのか事態を察し、すぐに山岳救助隊と警察に救助要請を送りました。

しかしクマはその間も彼女を攻撃し続け、足に噛みつきそのまま茂みの中に約140m引きずり込むと、100m以上も高さがある崖から突き落としたのです。

緊急サービスの職員らは為す術もなく、黙って彼女の苦しむ声を聞くことしかできませんでした。

恋人男性は何度も彼女を助けようと試みるも、その甲斐も虚しくダイアナさんは即死。

駆け付けた救助隊によると、クマが遺体のすぐそばに居座っていたため、その場で射殺したということです。

メディアに対し「予想外でした。クマを怖がらせようとしましたが、不幸な結果になってしまいました。私だったらよかったのに」と語った恋人男性。

YouTubeチャンネル「Final Affliction」によると、若い雌のクマは夏頃から発情期を迎えるためホルモンの影響で攻撃的になるそうで、「逃げてしまったのが悪かったのか。とにかく不運だったね」「クマに敵だと思わせないことが大事」「怖すぎる。ご冥福をお祈りいたします」「まだ若いのに…。恋人もトラウマになっちゃうね」といった声があがっています。

Text by 春野 なつ