スマホには最後の瞬間が… クマに襲われた登山家が崖下へ転落し死亡
画像はイメージ(Jeannette S. / Flickr )
ギリシャ北部の森で、登山家の男性がクマに襲われ死亡する事故が発生しました。
男性が自らの最期の瞬間をスマートフォンで撮影していた映像が拡散しており、その衝撃的な内容が注目を集めています。
登山家がクマに襲われ死亡
この件は、地元メディア「SKAI.gr」をはじめ、複数の海外メディアが取り上げています。
映像は約49秒間にわたり、61歳の登山家クリストス・スタヴリアニディスさんが友人とともに登山中、クマと遭遇する場面から始まります。
スタヴリアニディスさんは「どこにいるんだ、来てくれ。俺のそばに来て」と叫び、クマの接近に動揺する様子が映っています。
やがて「ディミトリ、噴射して」「スプレーを撃て」と叫ぶ声が響き、スプレーの噴射音や咳き込む声が続きました。
映像の終盤ではカメラが激しく揺れ、スタヴリアニディスさんが崖下へ転落したとみられる瞬間で途切れています。
その後、彼は300mほど下の険しい斜面で発見され、救助隊による遺体の収容には時間を要したと報じられています。
同行していた友人によると、2人はおよそ77年前に墜落したギリシャ空軍の旧戦闘機を目指して登山していた途中、クマを発見したといいます。
スタヴリアニディスさんが「来て見てみろ」と呼びかけた直後、クマが数メートル先まで迫り、彼に襲いかかったそうです。
友人は「クマが彼に近づいたので、持っていたスプレーを使って応戦していた」と語り、自身もペッパースプレーで対処したと当時の状況を説明しています。
その後の法医学的検査では、スタヴリアニディスさんの死因は落下による即死であり、クマによる直接的な咬傷は確認されなかったとGreek Reporterが報じました。
この出来事をめぐっては、SNS上でさまざまな意見が寄せられています。
一部のユーザーからは、「死因はクマではなく落下だったんだよね」「危険を理解せずに不用意に撮影を続けたんだね」といった、冷静な分析や行動への批判の声が上がりました。
一方で、「誤った報道がクマの不当な殺処分につながる」として、自然や動物の立場から人間の行動を省みる意見も見られました。
また、「ドラマ県にクマがいることを知らなかった」という驚きの声も寄せられています。




