「ぬいぐるみのように振り回していた」 クマに顎を噛みつかれた男性、ピザを食べられるまで1年半
画像はイメージ(PLF73 / Flickr )
過去にクマに襲われた男性が先日、初めてその恐怖を明かし、世間の人たちに衝撃を与えています。
クマに襲われた男性
アメリカメディア「abc4.com」によると、ルディ・ノーランダーさんという男性は2023年9月8日、ある親子の狩猟の手伝いをするため、モンタナ州ビッグスカイでハイキングをしていました。
親子との待ち合わせ場所に向かう途中、彼は1頭のクマを目撃しましたが、すぐ森に帰って行ったそうです。
その後、親子と合流し、銃を構えながら目的の鹿を探して歩いていたところ、突然クマがルディさんに襲い掛かってきました。
クマに向かって銃を発砲したものの不発だったため、クマの鼻を拳で殴ったルディさん。
ところが次の瞬間、クマはルディさんの顎を掴んで彼を地面から持ち上げ、そのまま顎に噛みつきました。
彼は当時について「友人が叫んだのも、クマが走って来るのも覚えていません。顎が折れる感覚と、骨が砕けるような音が聞こえたのを覚えています」と明かしており、その壮絶さが伺えます。
さらにクマは彼の胸を踏みつけて足を噛んだといい、親子は「クマがまるでぬいぐるみのように彼を振り回していた。彼を誤って撃ってしまいそうで発砲できなかった」と当時を振り返りました。
なんとかクマを追い払うことに成功した彼らはすぐに救急隊を要請するも、深い森の中だったため、到着まで2時間を要することに。
ルディさんはユタ大学医療センターに搬送され、複数の専門医たちが骨の欠損部分の再建、皮膚の輪郭形成、歯のインプラントの追加、下唇の作製など、様々な方法により1年以上をかけて顎と歯の再建に取り組んだそうです。
そして2025年4月、ようやくピザが食べられるまでに回復。
やっと前向きな姿勢を保てるようになったといい、「襲撃したクマに噛みついてやりたいよ。クマも自分と同じくらいこの出来事に驚いただろうね」と冗談を飛ばしました。
世間からは「医師の技術は見事だね。脱帽だ」「クマの襲撃は本当に残酷だったけれど、幸いにも生き延びてジョークを飛ばせるまでになってよかったよ」「早く回復して、たくさんの幸せと愛が訪れることを祈ってるよ」「辛い体験を明かしてくれてありがとう」といった意見が寄せられています。




