「規制を満たさない製品が市場に出回っている」 中国の偽物ぬいぐるみの危険性

画像はイメージ(Pattaya Patrol/ Flickr

アメリカの消費者製品安全委員会(CPSC)はこのほど、「ラブブー人形」の偽物について新たな安全性警告を発表しました。

【動画】海外メディアが警鐘を鳴らした中国の偽ぬいぐるみ

安全性の問題がある中国の偽ぬいぐるみ

いわゆる「ラフーフー(LaFooFoo)」と呼ばれる模倣品は、小児が口に入れて気道をふさぐ恐れがあり、深刻な窒息事故につながる可能性があるとされています。

この件は、BBCなどの複数のメディアが伝えています。

報道によると、イギリス北部タインズサイドの商店からは最近、2,000体以上の偽造品が押収されました。

取引基準局は、模造品は品質が低く、手足がぐらつき、着色が過度に鮮やかで、本物とは異なる歯の数などの特徴が見られると指摘しています。

また、部品が外れやすく、小さな破片が乳幼児の窒息を招く危険があると強調しました。

正規品は中国の玩具メーカー「Pop Mart」が2015年に発売し、子供や若者の間で人気を集めていますが、低価格と流通の広がりを背景に、偽物の流通が急増しているといいます。

英北当局は「規制を満たさない製品が市場に出回っており、特に幼い子どもにとって危険だ」と警告しました。

偽物の人形はイギリスの玩具安全規則2011年および商標法1994年に違反しており、販売業者には書面による警告が出されています。

関係当局は今後も取り締まりを強化し、消費者に対しても購入の際には注意を呼びかけています。

この件に関しネット上では「本物も同じ大きさで危険性は変わらないのではないか」「業界の圧力ではないか」「そもそも子供向けの玩具なのか疑問だ」といった批判が寄せられていました。

Text by 本間才子