「どうりで謎に卵が消える訳だ」 鶏舎に忍び寄る巨大ヘビ

画像はイメージ(Flicker/ Andrew Henley

台湾・台南市の鶏小屋で短期間に5匹のヘビが見つかり、関係機関が注意を呼びかけています。

【動画】「まるで卵の食べ放題」短期間に5匹のヘビを捕獲

この件は、台湾の公共メディア「公視新聞網」など複数の報道機関が伝えました。

卵ハンターの正体は?

卵が頻繁に消えることを不審に思った飼い主が監視カメラを設置したところ、体長約1.5mのヘビが鶏舎に侵入し、卵を食べる様子が映っていました。

捕獲されたのは、通称「中国ニシキヘビ」とも呼ばれるビルマニシキヘビで、台湾を含む南アジアおよび東南アジアに広く分布する大型種です。

野生では体長5m以上に達することもあり、主に鳥類や哺乳類を捕食。

毒は持っておらず、比較的臆病で温厚な性格で知られています。

専門家の協力により、半月のあいだに4匹が相次いで捕獲されており、現場周辺には複数の個体群が定着している可能性もあるとのこと。

ヘビの生態に詳しいジェン・クンイェンさんは、「通常は3匹程度のグループで行動するが、今回は複数の集団が重なっている可能性がある」と述べています。

また、周辺の農地や草むらでもヘビの目撃が増えており、台南市農業局・森林保育課は「気温が上がるとヘビの活動も活発になる。茂みに入る際は棒などで音を立てて注意を」と呼びかけています。

さらに、「自力で対処できても安全とは限らない。専門機関へ連絡を」と強調しました。

この一連の報道を受け、ネット上では「ヘビにとっては卵の食べ放題スポットだね」「卵をエサにすればヘビが捕れる」「このヘビがいれば毒ヘビは近寄らないよ」「ネズミ被害のほうが深刻では」といった声が寄せられています。

Text by 本間才子