「ベッドの下に何かいるぞ!」 巨大なキングコブラに恐怖

画像はイメージ(kurisuuu / Flickr

タイ北部・ランパーン県メープリック郡の住宅で、住民の寝室に巨大なキングコブラが現れ、地域に緊張が走りました。

【動画】「3人でようやく捕獲」ベッド下にいた巨大キングコブラ

この件は、タイの大手テレビ局「Channel 8 News」によって報じられています。

寝室にキングコブラが出没

キングコブラが見つかったのは、メープリック郡コートチャーン地区にある民家。

住民がベッドの下に異変を感じ、通報したことで事態が明らかになりました。

駆けつけたヘビ保護チームが調査したところ、非常に大型で攻撃性の強いキングコブラが、寝具の陰に身を潜めていたといいます。

キングコブラは、タイをはじめ南アジアから東南アジア、さらに中国南部にかけて広く分布している世界最大級の毒ヘビです。

成体の平均的な全長は3〜4mほどですが、最大で6mに達することもある大型種。

本来は人間を避ける傾向がありますが、興奮時には攻撃的になり、猛毒を持つため非常に危険とされています。

安全確保のため、隊員らはまずベッドやマットレスを屋外に運び出し、3人がかりで捕獲作業に着手。

ヘビは窓に向かって突進したり、威嚇音を発したりと、激しく抵抗する様子が映像にも捉えられています。

隊員たちはヘビの注意をそらす作戦として、衣類をかざして視線を誘導。

その隙を突いて、鉄製の棒で頭部を押さえ、素手でつかむことに成功しました。

屋外で改めて計測すると、全長は約3.8m、体重はおよそ6㎏。まさに“巨体”と呼ぶにふさわしい個体でした。

キャスターは映像を見ながら、「捕まえるだけじゃなくて、サイズや行動の記録にもなるんです」「放したヘビがまた戻ってきてるんじゃないかって、いつも気になるんですよね」とのコメントも。

捕獲されたヘビはその後、自然環境へと放されました。

この出来事をめぐってはネット上でも反響があり、「上手なのはわかるけど、気をつけて」「くれぐれも注意を」といった心配の声が寄せられたほか、「キングコブラは獰猛すぎる」「怖すぎる」といった恐怖をあらわすコメントも見られました。

Text by 本間才子