マクドナルドで一夜を過ごす観光客 行政長官「すべての人を歓迎するべき」
画像はイメージ(著作者名 / Flickr )
中国本土の大型連休「ゴールデンウィーク」にあたる労働節期間中、香港にある24時間営業のマクドナルドを観光客が占領する様子が見られ、波紋を広げています。
【動画】「貧乏旅行って営業妨害することじゃないよね」24時間営業の店で寝る観光客
「Hong Kong Free Press」など複数のメディアが報じました。
香港のファストフード店を観光客が占領
写真には、スーツケースを隣に置いて座席にうつぶせになる人々の姿が写っています。
報道では、主に中国本土からの観光客が宿泊費を抑えるために、旺角(モンコック)地区のファストフード店で夜を明かしていると伝えられました。
店内全体を映したアングルでは、ほぼ全席が仮眠をとる観光客で埋め尽くされています。
こうした動きを受けて、ジョン・リー香港行政長官は記者会見で「高級な旅行者もそうでない旅行者もいる。香港はすべての観光客を歓迎するべき」とするコメントを発表。
また同氏は、今回のゴールデンウィーク期間中に約110万人が香港を訪れ、これは前年同期比で22%の増加となったと説明しました。
そのうち約20%は中国本土からの観光客であり、最も多かったのは5月3日(金)で、1日だけで約26万7,000人が来港したということです。
こうした背景を踏まえ、香港政府は中国本土の観光客の関心が高まりつつあるエコツーリズムや文化体験型観光に対応したルート開発や施設整備を進める方針も示していると報じられました。
この出来事を受けてSNS上では、「中国本土からだけ来てると判断できる?」「日本でも“ネットカフェ難民”がいたよ」「“貧乏旅行”って営業妨害することじゃないよね」といった声が寄せられていました。
一連の投稿からは、必ずしも李氏が語る「すべての観光客を歓迎すべき」との姿勢に共感する意見ばかりではなく、公共空間の使い方やマナーに対する懸念や違和感を示す声も目立っています。




