新発見!背中に四つ葉のクローバー? 北海道の深海で見つかった“幸運のヒトデ”

画像はイメージ(Kevin Gessner / Flickr

日本の北海道羅臼沖で新種のヒトデが発見され、可愛らしいネーミングが話題を呼んでいます。

【画像】北海道で発見!新種のヒトデ「ホウユウシアワセモミジガイ」

北海道で見つかった新種のヒトデ

オープンアクセス「Taylor & Francis」が、学術誌「Journal of Natural History」に掲載された詳細を公開しています。

2023年5月から7月にかけ、神戸大学の小林格博士および東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の研究員たちが、羅臼沖水深930~1,170mでヒトデを調査。

その際に採取されたヒトデがこのたび新種と認定され、ホウユウシアワセモミジガイ(学名はMimastrella komkom)と名付けられました。

特徴は腕が5本あり、背中の骨がクローバー状であることのほか、腕の側部には細く目立たないブロック状の骨があり、管足に吸盤のようなものがあること。

オープンアクセス「Zenodo」によると、繊細な腹棘などで覆われていることから、学名の一部にアイヌ語で小鳥の羽毛を意味する「komkom」が付けられました。

また、和名のホウユウは調査の際に使用した漁船「豊佑丸(ほうゆうまる)」を意味し、シアワセは背中の骨が四つ葉に広がり、四つ葉のクローバーに似ていることからです。

これまでシアワセモミジガイ属は南極周辺でのみ見つかっていました。

しかしこの発見により、北半球にも生息し、より広い地域に生息する可能性があると判明し、今後も調査が続けられるということです。

世間からは「可愛い名前だね」「これからの進展も楽しみにしています」「世の中にはまだまだ分からないこと

Text by 春野 なつ