街中にある不動産会社の前を通りかかると、ふと目に留まる「定休日：水曜日」の文字。

美容室や飲食店では月曜や日曜が休みであることが一般的ですが、なぜ不動産会社だけは水曜日定休が多いのでしょうか。

不動産会社に水曜日定休が多い理由

最も大きな理由は、「昔からそうだったから」という慣習です。

日本の不動産業界では長年にわたり水曜日を定休日とする風習が定着しており、多くの企業がこれに倣っています。

関連会社も含めて業界全体が同じ曜日に休むことで、取引や対応がスムーズになるというメリットもあると言われています。

また、不動産会社の来客数は土日や祝日にピークを迎えるのが一般的。

多くの人が休日に物件を見に来たり、引っ越しの相談をしに来店しています。

一方、水曜日は週の中日で仕事もある人が多く、来客が少ない傾向にあることも定休日に設定されている理由の1つです。

一部では、「水曜日は“水に流す日”だから、契約ごとには不向き」という説も存在します。

日本の文化には「縁起」を重んじる風土があり、契約などを避ける曜日として水曜日を選んだという説です。

これは根拠が明確ではありませんが、縁起を大切にする業界では一定の説得力があります。