中国人留学生が1週間で2回富士山で救助要請 海外メディア「説明のしようがない」

画像はイメージ(Flicker/ stan chow

日本の富士山で、ある登山者が1週間のうちに2度救助されるという異例の事態が発生。

【動画】「自分だったらどうだろう?」海外メディアも報じた中国人留学生の富士山救助要請

行動の背景にあった“ある理由”が、驚きと疑問を呼んでいます。

富士山で中国人留学生が2回救助要請

この件は、アメリカの報道番組「CBS NEWS」他複数のメディアが報じています。

救助されたのは、日本に在住する27歳の中国人留学生。

彼は4月中旬、標高約3,000m付近まで登った際に高山病の症状を訴え、緊急通報ののちヘリで救助されました。

ところがその4日後、彼は再び富士山に登頂。

山中に置き去りにしていた携帯電話などの私物を回収するためだったといいます。

しかし再び高山病にかかり、今度は他の登山者によって発見され、2度目の救助を受けました。

なお、目的だった携帯電話を回収できたかどうかは不明と報じられています。

専門家によれば、高山病は標高約2,400m以上で発症する可能性があり、疲労、吐き気、嘔吐などの症状を伴うことがあります。

富士山の標高は約3,776m。

登山シーズンは例年7月から9月に限られていますが、オフシーズンの登山は禁止されておらず、罰則も設けられていません。

CBSは報道の中で、命の危険を冒してまで携帯電話を取りに戻る必要が本当にあったのかと疑問を示しています。

また、この登山者に対し、費用を請求すべきだと考える人もいると伝えています。

米ローカルニュースのKTVBでは、キャスターたちが「スマホのためにまた登る?」「自分だったらどうだろう?」と困惑した様子で繰り返し首をかしげる様子を放送。

番組内では、「消したいメッセージでもあったのか」「命より大事なスマホなのか」といった冗談も飛び交い、最後には「膨大な言い訳なしには説明のしようがない事案だ」と結ばれました。

SNS上でも、「バカなことする奴はやっぱりバカ」「2回目は自費で払わせるべき」といった厳しい声が寄せられています。

Text by 本間才子