スターバックス株、5年でどれだけ増えた? 為替も含めてリアルに検証

画像はイメージ(Flicker/ Clyde Darra

2020年5月、世界が新型コロナウイルスの影響で大きな混乱に包まれていた中、スターバックスの株価は1株あたり77.99ドルの終値をつけていました。

当時一株だけ購入し、それから5年が経った2025年5月26日現在の含み益はどうなっていたのでしょうか。

スターバックスの株価5年推移

2020年5月終値の株価は77.99ドル。

当時の為替レート終値は1ドル = 107.791円だったので、77.99ドル × 107.791円 = 約8,400円(1株あたりの購入額)です。

2025年5月現在の株価は84.40ドル。

今日の為替レートは1ドル = 142.941円なので84.40ドル × 142.941円 = 約12,063円(1株あたりの現在の評価額)となります。

したがって含み益は、12,063円(現在の評価額)− 8,400円(購入額)= 約3,663円(1株あたりの含み益)です。

スターバックスの株価は、コロナ禍の影響により一時的に低迷しましたが、その後の回復は比較的早かったと言われています。

パンデミック後の需要回復だけでなく、デジタルオーダーやモバイル決済の導入などが評価され、株価は再び上昇基調に入りました。

ですが2022年以降は世界的なインフレ圧力、原材料費の上昇、人件費の増加など、コスト構造の変化が収益性に影響を与えていると言われています。

また、アメリカ国内では労働組合化の動きも広がり、投資家にとっては不安要素だと指摘されています。

一方で、スターバックスは今後も持続的な成長戦略を打ち出しています。

新メニューの展開や国際的な店舗拡大、テクノロジーを活用したオペレーションの効率化など、株価を支える要素も多いという声も上がっています。

Text by 浅田 一