ライブBPに登板した大谷翔平の好球に敵地監督が脱帽 「4時間後には先頭打者なのに」 

ASSOCIATED PRESS/ Wilfredo Lee

2025年5月25日(日本時間26日)に行われたニューヨーク・メッツ戦の前に、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がライブBP(実戦形式の打撃練習)を行いました。

【動画】「トップクラスの先発投手になるだろう」ライブBPに登板した大谷翔平

2023年9月に受けた右肘手術後初となり、打者との対戦は同年8月23日のシンシナティ・レッズ戦以来、641日ぶり。

ファンや球団関係者が待ちに待った待望の瞬間について、各海外メディアが報じています。

大谷翔平がBP練習を再開

まず現地メディア「FOX SPORTS」は、デーブ・ロバーツ監督が彼の投球に対し「トップクラスの先発投手になるだろう。それが我々の期待の全てだ」と発言したことを伝えています。

今回はキム・ヘソン選手やダルトン・ラッシング選手ら5人の打者に対し、1安打2奪三振1四球の好成績。

速球、シンカー、カッター、スイーパー、スプリッターを含む22球を投げ、最速は時速97マイル(約156.1km)を記録しました。

同監督は「彼を打者として見るのにすっかり慣れていたので、投手としてマウンドに立つ姿を見るのは、全く違った感覚だった」とし、「チーム全員にとって間違いなく興奮した」と述べています。

また、マーク・プライアー投手コーチからは「(大谷選手は)投げるのを楽しみにしている。今日はとても素晴らしかった」と高評価。

続けて「明るい雰囲気を保ちながら、しっかりとした投げ方をしていた。それは常に大切なことで、ストレスを感じているようには見えずとてもリラックスしていた」とコメントしました。

ほかにも「DAILY NEWS」は、練習の様子を間近で見ていたメッツのカルロス・メンドーサ監督の反応を紹介。

「ショウヘイ・オオタニだよ?彼を見る機会があるのに逃すわけがない」と言ったことを報じています。

また同監督は「4時間後には先頭打者として立つのに、スプリットで95~96マイルを投げるなんて…」と驚いた様子。

「野球界に必要なのは、まさに彼のような選手。彼が投げているのを見るのは、ただ楽しい」と興奮していたようです。

10月に再びドジャース対メッツの試合が行われる予定だといい、「早く実際の試合で彼の投球が見たい」と感想を述べました。

Text by 春野 なつ