コロナ暴落時に仕込んだ人が大勝利? エクソンモービル株の5年後
Harrison Keely / Wikipedia Commons
2020年の春、新型コロナウイルスの影響で世界中の株式市場は大きく揺れ動いていました。
特に原油価格の暴落とともに、大手石油会社のエクソンモービル(ExxonMobil)も大きな打撃を受け、その株価は歴史的な安値水準にまで下がりました。
もしあのとき、エクソンモービル株を「割安」と見て10万円分購入していたら、2025年5月現在、その投資はどうなっていたのでしょうか?
エクソンモービル株5年推移
2020年5月の株価終値:45.47ドル
当時の為替レート:1ドル = 107.791円
購入できた株数(2020年):100,000円 ÷ 107.791円 ≒ 927.6ドル、927.6ドル ÷ 45.47ドル ≒ 20.4株
2025年5月現在の株価:103.66ドル
保有株数:20.4株
為替レート:1ドル = 143.29円
現在の評価額(ドル):20.4株 × 103.66ドル ≒ 2,115.66ドル
円換算すると:2,115.66ドル × 143.29円 ≒ 303,231円
つまり2020年5月に10万円分の株を買っていたら、含み益は20万円ほどになっていたのです。
エクソンモービルの株価が上昇した背景には、次のような要因が挙げられています。
原油価格の高騰:コロナ禍以降、世界的な経済回復とともに原油需要が回復。さらにウクライナ情勢の緊張など地政学リスクにより原油価格が一時1バレル=100ドルを超えるなど高騰しました。
積極的な事業再編とコスト削減:エクソンモービルはパンデミックを機に、大規模な構造改革を実施。生産コストの見直しや、設備投資の精査を行い、効率的な運営体制を確立しました。
株主還元の強化:配当金の維持・増配や自社株買いなど、株主に対する還元政策が評価され、投資家の人気を集めました。
特に配当重視の投資家にとって、安定して高配当を維持する姿勢は魅力的に映ります。
エネルギーの安定供給企業としての再評価:エクソンモービルのような大手企業はエネルギー安定供給の面で今なお不可欠な存在と見なされています。




