「墓地から採取した金歯です」 質屋に持ち込まれた“異色の金”

画像はイメージ(Flicker/ Bev Sykes

タイ・サラブリー県にある、金やジュエリーなどの販売と買取を行っている質屋で撮影された動画がTikTokで注目を集めています。

【動画】火葬前に集めた“金の歯”…タイで注目を集めた高齢男性の査定

遺灰から金歯を採取

動画に映っているのは、高齢の男性が持ち込んだ金の査定をしている様子。

男性が売ろうとしている金は大豆ほどの大きさのものが十数個ほどあるのですが、彼はこれらの金をちょっと変わった採取の仕方をしていました。

シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、男性は葬儀社を経営しており、主に中国系のタイ人が埋葬されている墓地を管理していたとのこと。

タイでは火葬が主流であるものの、中国系のタイ人の多くは遺体を土葬し、場合によっては埋葬されてから数年後に火葬することもあるといいます。

その場合遺灰の中に故人の金歯が残っていることもあり、男性は遺族の許可を得て採取したと主張。

男性が持ち込んだ金のかけらの中には、人間の奥歯のような形をしているものもありました。

質屋の店主は徹底的な検査を行ったあと、全ての金を溶解して小さな延べ棒にしたところ、重さ21.13g、5万9371バーツ(およそ26万円)ほどの価値になることが判明したのです。

男性が持ち込んだ金が本物であることを確認した店主は最終的に金を買い取ることにしたようで、動画の最後には男性が店主に感謝を述べて嬉しそうにしている様子がありました。

Text by Masumi.D