万博よりUSJ? 外国人旅行者が選ぶ“日本の注目スポット”
2025年4月10日、訪日外国人向けの買い物サポートサービスを提供するIT企業、株式会社Paykeが実施した「2025年大阪・関西万博」に関する訪日外国人への意識調査の結果が公表されました。
【画像】万博行く?行かない? 訪日外国人が語る“本音”と“期待”
海外での大阪・関西万博の知名度
調査は、同社が提供する訪日客向けショッピングサポートアプリ「Payke」上で実施され、韓国語・英語・繁体字中国語を使用する訪日客1,500人から回答を得ています。
同調査は、国際的な関心が高まる万博に対し、外国人旅行者がどのような意識を持っているかを把握し、今後の観光プロモーションの課題を探る目的で実施されました。
その結果、全体での万博認知度は70%以上となり、特に台湾・香港の繁体字中国語話者においては8割を超える高水準。
一方で、英語話者では認知度が低く、「知らない」と回答した人が相対的に多い傾向が見られました。
韓国語話者では、「何となく聞いたことがある」という回答も一定数見られ、情報の断片化がうかがえる結果でした。
また今回の調査では、万博の認知度が訪日観光客の中でどのような位置づけにあるのかを把握するため、主要観光施設との比較も行われています。
結果は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が96.1%と圧倒的な認知度を誇り、次いでジブリパーク(75.37%)、そして2025年大阪・関西万博は70.89%で3位にランクインしました。
4位以下にはハウステンボスや富士急ハイランド、新規開業予定のジャングリアなどが続いています。
この調査で注目すべきは、当初「行く予定はない」と回答していた層に対し、万博の概要を簡単に説明する文章(約450字)を提示したところ、回答に変化が現れた点です。
「行かない」との回答は約9ポイント減少し、「検討中」と答えた層が7ポイント近く増加。
特に韓国語話者の間では、「行かない」から「検討中」への転換が顕著となりました。
また、「行かない」と答えた理由として最も多かったのは「混雑しそうで不安」(55.1%)で、次いで「費用が高い」(45.7%)が挙げられました。
交通費や宿泊費を含めた総コストが、来場検討における心理的ハードルになっているとみられています。
今回の調査からは、「知っているがよく理解していない」「情報は届いているが魅力までは伝わっていない」といった、訪日客の意識の傾向が浮き彫りとなりました。




