「科学のためなら命を賭ける」 20年間毒ヘビに噛まれる男性
画像はイメージ(Flicker/ Tom Brandt)
アメリカに住む爬虫類愛好家の男性が、自らの腕を毒ヘビに意図的に噛ませ、抗体研究に協力しているという異例の取り組みが注目を集めています。
この一件は、「Associated Press」をはじめとする複数メディアが報じています。
自己免疫で毒を克服
20年近く自分の体を毒ヘビに噛ませてきたというのは、ティム・フリーデさん。
映像では、彼がヘビの頭をつかみ、故意に自分の腕を噛ませている様子が映っています。
当初は、ヘビの毒の危険性を広く知ってもらうための啓蒙活動だったということです。
ブラックマンバ、タイパン、コブラ、クレイト、サンゴヘビ、ガラガラヘビなど、ありとあらゆる毒ヘビにさらされてきました。
ヘビに体を噛ませる行動については「YouTubeで有名になりたかったわけじゃない。100%科学のためだった」と同メディアに話しています。
通常、抗毒素(アンチヴェノム)は馬に毒を注射して抗体を作るのが一般的。
フリーデさんは、医師の管理下でもなく抗毒素も使わず、全て自分の免疫だけで乗り越えてきました。
現在フリーデさんの協力で、新たな治療法開発の取り組みが進められているそうです。
フリーデさんは、「死んでも問題ないと思っていましたし、ライフスタイルに変化していました」と振り返っています。
この件に関してネット上では、「彼に毒の影響がないなんて、信じられない」「何万人もの救いになるね」「自分を犠牲にして貢献してくれて、ありがとう!」といった声が寄せられていました。




