日本に移住する中国人が増加する理由 日本在住中国人の解説に「このままで良いのか」

画像はイメージ(Flicker/ Jamie Davies

近年、中国人観光客が増えただけでなく、日本に移住する中国人が急増していることをご存知でしょうか。

【動画】「なぜ中国から日本に移住する人が増えているのか」日本在住中国人が解説

その考えられる主な要因を、四川省出身で日本在住歴13年になるユーチューバー「ヤンチャン」さんが自身のアカウントで伝えています。

中国から日本に移住する人が増えている理由

ヤンチャンさんが最初に挙げたのは、移動しやすい距離と言語の分かりやすさ。

日本語が全く分からない人でも、漢字を見れば何となく理解し生活ができるそうです。

次に「医療の発展など生活水準の高さ」と「勤務時間や教育競争が中国ほど厳しくない」と明かした彼女。

しかし最近、「爆入学」という言葉が浸透しているほど、都内でも高レベルの教育機関が集中する文京区の学校に子供を通わせたいという中国人がかなり多いようです。

ほかにも「日本の不動産の投資価値」を挙げており、日本のマンションや一軒家を買い、将来的に投資に充てる人もいるといいます。

最後にヤンチャンさんは、「日本は長期滞在のビザや永住権が取りやすい」と指摘。

一定の条件を満たしている人であれば、最短一年で取得可能だと話しています。

さらに驚くことに、これらを求めて移住するのは一般人だけでなく、中国では誰もが知る不動産王・王健林さんの息子・思聡さんや、他の大富豪たちが続々と移住を決めているのだとか。

かつての中国人コミュニティーは池袋や西川口が多かったものの、最近では新小岩や高層マンションが立ち並ぶ晴海や豊洲にまで広がっているといいます。

以前は日本で働いて得た給与を母国に仕送りする出稼ぎ労働者や、日本で学んだ技術を母国に持ち帰る人が多かったですが、最近では「財力と能力があるエリートの人が増えた」と話すヤンチャンさん。

スーパーマーケットでも、国産野菜よりも中国産のものが多く流通し、安く買えることが多いように感じます。

近年のこうした日本の状況に対し、「日本は本当にこのままで良いのか」「目先の損得だけでなく、長い目で見た政治政策を行ってほしい」「このままでは土地も食料も資源も、中国に全て奪われてしまう」「日本を利用するのではなく、自らの努力で中国をより住みやすい国にして」といった声が寄せられています。

Text by 春野 なつ