機内の天井パネルが落下 乗客が40分間素手で支える

画像はイメージ(Flicker/ Christopher Sessums

アトランタ発シカゴ行きのデルタ航空機内で、離陸直後に天井パネルが突然落下し、乗客が素手で支えるという異常事態が発生しました。

【動画】「自分の頭上から落ちてきて安心できない」機内の天井パネルが突然落下

この出来事は、米メディア「Inside Edition」をはじめ、複数のメディアが取り上げています。

デルタ航空の機内で天井パネルが落下

映像には、複数の乗客が天井を押さえる様子が映し出されています。  

乗客のひとり、トム・ウィッチーさんによると、機体が離陸してすぐ、何度も大きな音が鳴り響いたといいます。

そして、その直後に大きな衝撃音が響き、天井のパネルが剥がれ落ちたとのこと。

内部の配線がむき出しになっていたそうです。

「天井が自分の頭上で落ちてくるなんて、安心できるはずがない」ととっさに天井を支えたウィッチさん。

エンジニアを名乗る女性が確認したところ、ボルトの欠落が判明したといいます。

天井を支えていた乗客らは、黄色いビニールテープで応急処置が行われるまでの約40分間、素手で対応を続けたのでした。

驚くべきことに、同じ日に別のデルタ航空便でも同様のトラブルが発生し、近くに座っていた乗客が頭部に軽傷を負いました。

デルタ航空は、「天井パネルの落下は極めてまれなケースであり、いずれの便でも飛行の安全には影響がなかった」とコメント。

対応の詳細については明らかにしていません。

この出来事をめぐっては、「『まれな出来事』って、最近やけに頻発してません?」「最近の機体点検、ちゃんとやってるとは思えないんだけど」といった、安全管理に対する不安の声が相次いでいます。  

一方で、「ビニールテープで直せないものなんて、この世にないでしょ」といった、ユーモアを交えたコメントも見られました。

Text by 本間才子