2300年前の遺跡を発見 「初めて目にする陶器や彫刻が出土」
画像はイメージ(Flicker/ psyberartist )
北マケドニア・クルノブキ村のヴァルダール川沿いで、古代の都市遺跡が発見されました。
【画像】「これまでに見つかっていない種類の陶器や彫刻が出土」2300年前の遺跡を発見
「Humboldt.」などが伝えています。
2,300年前の遺跡が発見される
遺跡は、今から約2,300年前、紀元前4世紀から3世紀にかけて栄えていたとされる古代都市の大集落。
発見された遺跡の中には、石造りの家屋や広場、さらには交易に使われていたとみられる道具が含まれていました。
今回考古学者が注目したのは、これまでに見つかっていない種類の陶器や彫刻が出土したこと。
これらの出土品は古代の芸術や技術の発展を示す重要な資料となるからです。
またこの古代都市遺跡は、紀元前7世紀ごろに存在したとされる「リンスティス王国」の失われた首都である可能性が指摘されています。
リンスティス王国は、古代マケドニア地域の西部、現在の北マケドニアとギリシャ北部にまたがる山岳地帯に存在していたとされる小王国。
この王国は、紀元前7世紀ごろから存在が確認されており、古代マケドニアの王朝とも深い関係を持っていました。
特に注目されるのは、リンスティスがマケドニア王国とエピロス地方との中間に位置していたことから、軍事的・政治的に戦略的な価値を持っていた点です。
今回の発見では、この古代都市が単なる軍事拠点ではなく、政治・文化の中心であったことを示す証拠が多数見つかっています。
今後さらに調査を進めれば、考古学者たちは「古代バルカン世界の歴史に新たな光が当てられることになるかもしれない」と期待しています。




