NASAが宇宙ゴミ再利用方法を募集 採用された人に4億円提供
画像はイメージ(Flicker/ Eugene Peretz )
持続可能な宇宙探査に取り組んでいるNASAが、月面に残された廃棄物を宇宙でいかに最小化できるか、またリサイクルが可能か、長期的なチャレンジに挑むことになりました。
【動画】「宇宙飛行士の排泄物」も…NASAがゴミ再利用に挑戦
NASA公式サイトが伝えています。
NASAが月面ミッションのゴミ再利用へ挑戦
今回の新たなチャレンジの名前は、「LunaRecycle Challenge」。
この取り組みでは、宇宙ミッション中に出るゴミをリサイクルし、再利用可能な製品に変える方法を募集しています。
革新的な方法を提案した人には、最大300万ドル(約4億3千万円)の賞金が提供されます。
NASAは、人類の月面長期滞在を目指すアルテミス計画の一環として、この問題に取り組んでいます。
現在、月面には多くの無駄な資材が放置されている状態。
その中には食料包装や廃棄物となった衣類、科学実験で使われた物品などが含まれているといいます。
これまでは、ゴミの体積や質量を減らすことに重点が置かれていました。
今回のチャレンジは、宇宙での生活や科学活動に必要な物資としてリサイクルできる技術の開発を目指しています。
また、月面に残された96袋の宇宙飛行士の排泄物を含む廃棄物の処理に関しても、NASAは対策を講じており、これらをどう再利用・処理するかを課題にしています。
目標は、エネルギー効率が高く、質量が軽く、環境への影響が少ないリサイクル技術を開発し、長期的な月面ミッションの持続可能性を高めること。
この革新的な取り組みが月面で成功すれば、地球上でも持続可能な廃棄物管理技術の改善につながる可能性があるということです。




