「もののけ姫のサンにしか見えない」 発見された新種の深海魚
画像はイメージ(Haochen Huang, Jingxuan Chen, Zhixin Ke & Chi Zhang/ Wikipedia Commons )
中国・南シナ海で、新種の深海魚が発見されました。
この詳細が、学術誌「ZooKeys」で発表されました。
名付けの由来は世界でも有名なジブリ作品
この魚はアマダイに似た見た目を持つタイルウオの一種で、学名は Branchiostegus sanae(ブランキオステグス・サナエ)とされています。
体長は約20~30㎝ほどで、頬に白く際立つストライプ模様が見られるのが特徴。
命名の由来は、頬の模様がスタジオジブリの映画『もののけ姫』(1997年公開)に登場する主人公・サンの戦化粧を思わせることにあります。
論文の筆頭著者・ファン ハオチェン氏は、「サンは森と共に生きる戦う少女であり、人間と自然の関係性を考えさせる象徴的な存在です」と言及。
続けて「私たちの研究でも、自然との共生のメッセージを伝えたい」とコメントしています。
ブランキオステグス属の魚は、東アジア・東南アジアの市場で一般に流通するものもありますが、これまでに記載されている種はわずか19種。
この属で新種が確認されたのは、過去34年間でたったの3例に留まり、今回の発見は極めて貴重な成果となりました。
この新種の魚に対しては、SNS上で「どんな味がするんだろう」「『もののけ姫』は私の一番好きなアニメ!」といった、興味や感動を示す声が寄せられています。