特徴は明るい目と長い舌 インドで発見された新種のウナギ
画像はイメージ(Flicker/ mari )
インド南部・タミル・ナードゥ州のトゥートゥクディ沿岸で、新種のウナギが発見されました。
動物分類学の学術誌である「Zootaxa」が伝えています。
新種のウナギがインド海域で発見される
インドの国立魚類遺伝資源局(以下NBFGR)の研究者たちは、ラクシャドウィープ北東部沖の水域で、Anguilligormesと呼ばれるあまり研究されていない魚類グループの探索に取り組んでいます。
研究チームは2021年から2022年にかけて、インド南部のタミル・ナードゥ州とケララ州の隣接するいくつかの魚の水揚げ場や港を訪れ、特殊なウナギを探していました。
今回、14番目となる新種がトゥトゥクディ沿岸で発見されたのです。
明るい目をした体長30cmほどのその生物は、漁船の網の中に混ざっていました。
調査すると、アリオソマ属に属するウナギであることが判明。
発見した猟師たちから、「世界最古の言語である州のタミル語にちなんで名前をつけてほしい」と依頼された当局は、この新種のウナギを「タミリクム」と名付けました。
NBFGRの科学者たちは、この種の独自性を調査するために、形態学的分析や骨格X線撮影、高度な分子生物学的研究を行いました。
その結果、タミリクムは背中がより黒っぽく、腹部がより淡い二色でがっしりしており、歯は小さく上顎の半分の長さに達していることがわかりました。
また、その体長は30cmほどで、舌は長くて目は明るく、脊椎骨は全部で120〜129個あったそう。
肉食で、主に小さな甲殻類や魚類を食べており、インド沿岸の浅瀬の砂底に広く生息しているということです。