砂漠で見つかった新種の恐竜の爪 「保存状態が完璧なのはとても珍しい」
画像はイメージ( Lwilcoxson / Wikipedia Commons )
モンゴルのゴビ砂漠で、珍しい新種の二本爪恐竜が発見されました。
モンゴル古生物学研究所が、科学論文「iScience誌」で発表しています。
新種の恐竜の爪が発見
今回発見された恐竜は、三本爪を持つテリジノサウルスの新種。
テリジノサウルスは、中生代白亜紀にモンゴルやカザフスタンに生息していたとされています。
場所は、モンゴルのゴビ砂漠にある白亜紀後期(1億5,000万年前から6,600万年前)のバヤンシレー層です。
研究者が興味を抱いたのは、デュオニクス・ツォグトバータリ(Duonychus tsogtbaatari)と名づけられたこの恐竜の爪が、これまで発見されている恐竜とは異なっていたことでした。
テリジノサウルスは三本指ですが、デュオニクス・ツォグトバータリの巨大な爪は二本と言うことで二本指だったのです。
さらに、その爪は完全な保存状態で残っていました。
通常、角質化した指の爪は化石化する前に腐ってしまうため、これは非常に珍しいことなのだとか。
この研究に取り組んだカルガリー大学のダーラ・ゼレニツキー教授は、FLScience誌に「第三指の欠損は不利な点ではなく、適応。おそらく両手で枝を引き下ろして餌を食べていた」と、他の恐竜のように腕を使っていなかったと解説しています。
より専門的に進化し、特定の植物を食べていたとされるデュオニクス・ツォグトバータリ。
研究者にとって、今回の二本の爪の発見は、テリジノサウルスが実際の生活の中でどのように手を使っていたのかをさらに調査する新しい窓を開くきっかけになったようです。
テリジノサウルスは、後ろ脚で立つ中型の恐竜で、推定体重は約260kg。
1億4,500万年前に始まり6,600万年前に終わった白亜紀に、アジアと北アメリカに生息していた草食恐竜または雑食恐竜のグループだとされています。
ちなみに、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、モンゴルのゴビ砂漠を「世界最大の恐竜化石の宝庫」と呼んでいるということです。