紅海で発見された新種の魚 「小さな世界では恐ろしい捕食者に見える」
画像はイメージ(Peter van der Sluijs / Wikipedia Commons )
サウジアラビアの紅海で、新種の魚「グランピー・ドワーフゴビー」が発見されました。
科学誌「ZooKeys」で発表されています。
紅色の超小さな新種の魚
グランピー・ドワーフゴビーは、体長が2㎝未満の小さな魚です。
大きな特徴は、大きな犬歯と険しい表情。
また、鮮やかな赤色の体色は、サンゴ礁の壁や赤色珊瑚藻に溶け込み、無脊椎動物を捕食するためのカモフラージュの役割を果たしています。
発見者であるルシア・ポンボ・アイオラさんは、この魚が「小さな世界では恐ろしい捕食者のように見える」と述べています。
グランピー・ドワーフゴビーが発見されたエリアは、紅海の中でも急速に環境が変化しており、気候変動やサンゴの白化が進行している地域です。
研究者の1人、ヴィクトール・ヌネス・ペイネマンさんは、「グランピー・ドワーフゴビーのような新種の発見は、紅海にはまだ多くの未発見の生物多様性が残されていることを示しています」とコメント。
さらに、「近年の環境変化が進行しており、いくつかの種は私たちがその存在を記録する前に絶滅してしまう可能性があります」と、地域の環境変化への懸念を示しています。
この発見に対し世間では、「ピラニアが怖いんだけど、似てるよね」「学校に行く時間になると、(この魚のように)不機嫌になります」といった感想が寄せられました。