海外の空港で手荷物を紛失した時に気をつけたいこと

画像はイメージ(John Robert McPherson / Wikipedia Commons

海外旅行中、目的地に到着して無事入国審査を終え、いざスーツケースを受け取ろうとしたとき、自分の荷物だけがなかなか出てこない。そんな経験をされた方もいるかもしれません。 

【画像】空港で荷物を無くした時に取るべき行動

もし、しばらく待ってもスーツケースが見つからなかった場合、荷物が行方不明になっている可能性があります。

そうしたときの、慌てずに適切な対処をするための手順と、事前にしておくと安心な備えについて、トラベルドクター(travel_doctor_kaiketsu)さんがインスタで詳しく紹介しています。

海外で荷物を紛失した時にするべきこと

まず、荷物が出てこないことに気づいたら、落ち着いて手元の書類を確認してください。

ここで重要になるのが、預け荷物のタグの半券と搭乗券です。

両方ともに必ず無くさないようにしましょう。

空港職員が荷物の所在を速やかに調査する際に必要になります。

続いて、空港内に設置されている「Baggage Lost」や「Lost & Found」と書かれた専用カウンターへ向かいましょう。

これらはターンテーブル付近に設けられていることがほとんどです。

カウンターで係員に荷物が出てこなかったことを伝え、先ほどのタグの半券と搭乗券を提示します。

英語で伝えるのが不安な場合でも、紙に書いて見せる、身振り手振りで示すなどの方法でも対応してもらえることもあるため、まずは焦らずに状況を説明することが大切です。

その後、紛失証明書の発行手続きに進みます。

係員の指示に従って、名前、住所、紛失した荷物の詳細、チケット番号などを記入してください。

この書類は、荷物の追跡調査に必要な情報が含まれると同時に、旅行保険の保険金請求を行う際にも必要になる大切な書類です。

提出後には、必ず控えを受け取り、紛失しないよう大切に保管してください。

また、航空会社によっては、歯ブラシや洗顔用品などの簡易的なトラベルキットを配布している場合もあります。

案内がないこともあるため、必要に応じて「トラベルキットをいただけますか?」とこちらから丁寧に尋ねてみると、快く手配してもらえるでしょう。

旅行前にできる紛失対策

こうしたトラブルを未然に防ぐ、あるいは万が一に備えるために、旅行前に実践できる対策もいくつかあります。

まず、高価なものや貴重品はスーツケースに入れず、必ず手荷物に入れるようにしてください。

また、最低限必要なものも手荷物に分けておくと安心です。

さらに、出発・到着ともに時間に余裕を持ったスケジュールを心がけることで、トラブル時にも落ち着いて対応できます。

加えて、事前にスーツケースの外観をスマートフォンなどで撮影しておくのも有効です。

荷物の特徴を正確に伝えるための手助けとなり、カウンターでのやり取りがスムーズになります。

そして、海外旅行保険への加入も忘れずに。

荷物の紛失や遅延に対して補償が受けられるプランも多くあるので、自分の旅に合った保険を出発前に確認しておくことをおすすめします。

海外の空港で荷物をなくしてしまうことは、誰にとっても避けたい事態です。

しかし、そうした場面に直面しても、事前の準備と正しい対処法を知っていれば、落ち着いて冷静に対応することができます。

安心して旅を楽しむためにも、いま一度ご自身の準備を見直してみてはいかがでしょうか。

Text by 菅山久志