「この状態で見つかるのは珍しい」 3000年間埋もれていた青銅の剣
画像はイメージ(Dbachmann / Wikipedia Commons )
紀元前14世紀後半に使用されていたとみられる青銅の剣が、完璧な状態でドイツで発見され、考古学者たちを興奮させました。
バイエルン州文化財保護局(Bavarian State Office for the Preservation of Monuments)が発表しています。
良い状態で発見された古代の剣
2023年6月にその剣は、ドイツのネルトリンゲンにある古代の墓地から発掘されました。
剣が発見された墓の中からは、男性、女性、少年の遺骨も見つかったとのこと。
およそ3000年以上も墓土に埋もれていたにもかかわらず、剣はまるで最近製造されたばかりのように輝いていました。
青銅部分はわずかに色あせ、ほんの少し緑色になっていましたが、剣の美しさと剣が放つ力のオーラは、時代を感じさせないほどだったようです。
八角形の柄を持ち、非常に精巧で美しい細工がなされてあるこの剣からは、青銅器時代の職人の技がいかに優れていたかが伺えます。
なぜこの剣が、3人と一緒に埋葬されたのかということについては、未だ答えは見つかっていません。
また、同じ墓から発見された3人が、親子かどうかということも不明。
剣が発見された墓のあるバイエルン州では、この並外れた保存状態で発見された剣について、徹底的な調査の必要性があると述べており、その調査は現在も続いているということです。