熱い紅茶をこぼして客に火傷を負わせたスターバックス 95億円の損害賠償を支払い
画像はイメージ(maveric2003 / Wikipedia Commons )
配達物となるホットティーが膝の上にこぼれたことで、男性は陰茎、脚の付け根、内腿に第3度の火傷を負ってしまいました。
【動画】ドライブスルーで渡された熱い紅茶で生涯にわたる後遺症を負った男性
USA Todayなどが報じています。
スターバックス、95億円の損害賠償支払を命じられる
カリフォルニア州の配達ドライバー、マイケル・ガルシアさんは、2020年8月にロサンゼルスにあるスターバックス店で、悲劇的な事故に見舞われました。
ドライブスルーで顧客への配達のために、ガルシアさんは複数のホットティーを受け取りました。
ところが、直後にカップの蓋が外れて、中の熱い紅茶が膝の上に。そのせいで、ガルシアさんは陰茎、脚の付け根、内腿に第3度の火傷を負いました。
陰茎に2回の皮膚移植を受けたものの、その部分に摩擦が加わるとガルシアさんは痛みを感じるように。
そして、「大きく人生が変わる後遺症に苦しむことになった」と、ガルシアさんはスターバックスを訴えたのです。
ガルシアさんの弁護士が裁判所に提供したビデオには、スターバックスの従業員が飲み物を準備する様子と、紅茶がガルシアさんの膝にこぼれる瞬間が映っています。
弁護士は法廷で、窓口の従業員はその飲み物を適切に固定していなかったと主張し、このように述べました。
「この陪審評決は、顧客の安全を著しく無視し、責任を認めなかったスターバックスの責任を問う重要な一歩です。」
その結果、裁判所で「熱湯入り紅茶の取り扱いに過失があった」と陪審団に認められ、スターバックスは5,000万ドル(約75億円)の損害賠償を命じられました。
しかし、スターバックス側は「ガルシア氏には同情するが、この事件に関してこちらに落ち度があったとする陪審員の判断には同意できない」と判決に不服。
今後、上訴する予定だということです。