世界最高齢だった結合双生児の女性 62歳で逝去
画像はイメージ(Flicker/ ShashiBellamkonda )
結合双生児のジョージ・シャペルは、何十年もの間、自分がトランスジェンダーであることを、妹のロリに秘密にしていました。
結合双生児がトランスジェンダーであることを告白
ジョージ・シャペルとロリは、アメリカ・ペンシルベニア州で1961年に結合双生児として生まれました。
2人の頭蓋骨は融合し、脳の30%を共有している状態でしたが、当時は完全に体を分離させるだけの医学は発達していませんでした。
そのため、ジョージとロリは正反対の方向を向きながら、頭で結ばれて一緒に成長することを余儀なくされたのです。
しかし、2人の個性は大きく異なっていました。
ジョージには、自分がトランスジェンダーだという秘密を抱えていました。
人生の大半を、ジョージはロリに隠し続けていたのです。
女の子として生まれたジョージは、幼いころから女の子らしい格好が嫌いで、男の子になりたいという願望が強かったそう。
2007年になって、ジョージはようやくロリにカミングアウトしました。
最初はショックを受けたロリですが、ジョージをリスペクトしてサポートする決意をしたようです。
ジョージは、男性の服装をして男性として生き始めましたが、性別適合手術は受けず、生涯独身を貫きました。
一方、ロリには何人ものボーイフレンドがいて、婚約もしていたそうですが、婚約者が交通事故で亡くなる悲劇に見舞われました。
体はくっついていても、交代で互いにしたいことに打ち込みました。
ジョージはカントリー歌手として世界中を飛び回り、ロリはトロフィーを獲得するほどのテン・ピン・ボーラーに。
2人とも、成功を収めたそうです。
2024年4月に62歳でこの世を去った2人は、最高齢の結合双生児としてギネス世界記録に認定されたということです。