顔が大きく膨れ上がっていた犬 「犬には見えない状態だった」
画像はイメージ(Flicker/ Toshiyuki IMAI )
路上でその犬が発見された時、誰もそれが犬だとは信じられないほど、顔が大きく膨れ上がっていました。
悲劇を乗り越え奇跡的に生き延びてきた犬
アメリカ・テキサス州のヒューストンで、「顔がかぼちゃのように膨れている犬がいる」という複数の目撃情報が寄せられ、動物救助団体のスタッフであるアンナさんは現場へ駆け付けました。
アンナさんが、後に「ガス」と名付けられるそのホームレス犬を見た時、あまりにも酷い状態で、犬とは思えないほどだったそうです。
顔は大きく膨れている一方で体は痩せ細り、歩く姿もヨロヨロ。
ガスは、廃墟となった建物に隠れるように身をひそめていました。
ガスは人をとても怯えている様子でしたが、救助されるとすぐ獣医の診察を受けました。
推定生後10ヶ月と診断されたガスの首には、何者かが強く巻き付けた靴の紐が食い込んでいました。
それは、成長とともに犬の首を絞め血流を制限していていたため、顔にひどい腫れを引き起こし、首回りをとてもひどく傷つけていたのです。
さらにレントゲン検査の結果で、車にはねられた痕があることが判明。
ガスの骨盤は砕け、脚に複数の骨折が残っていました。
緊急手術を受けたガスは、続いて治療とリハビリに専念。
治療中、ガスは驚異的な生命力を発揮しただけでなく、人間にも少しずつ心を開くようになりました。
現在、ガスはアンナさんのもとで幸せに暮らしています。
学校訪問などで動物虐待についての認識を広め、デモにも参加し、多くの人に感動を与えたガスは、後に「ヒーロー・ドッグ・オブ・ザ・イヤー」の称号を獲得。
ハリウッドの祝賀会で表彰されたということです。




