絶滅危惧種の「森林性カモシカ」 赤ちゃん誕生
amateur photography by michel - / Wikipedia Commons
フロリダのジャクソンビル動物園&ガーデンズで、「イースタン・ボンゴ」の赤ちゃんが誕生しました。
【画像】絶滅危惧種ながら生まれたイースタン・ボンゴの赤ちゃん
絶滅危惧種のイースタン・ボンゴの赤ちゃん誕生
ケニア原産のイースタン・ボンゴは、自然界では密猟や生息地の減少によって数が減少し、絶滅危惧種に指定されているカモシカの1種。
群れでの生活を習慣とするイースタン・ボンゴは、栗色の毛に12本から14本の白い横縞が背中にあり、アンテロープの中で唯一螺旋状の角を持っているのが特徴です。
アフリカ最大の森林性カモシカとされるボンゴの中でも、イースタン・ボンゴはマウンテン・ボンゴとも呼ばれ、ケニア中央部の森林が密集した小さな山岳地帯にしか生息していません。
現在、自然生息地には140頭ほどしか残っておらず、生息地への人間の侵入、家畜の病気、生息地の破壊、乱獲、密猟などが脅威となっているようです。
今回生まれた赤ちゃんは、初産の母カイエンとともに元気に過ごしています。
動物園での赤ちゃん誕生は、イースタン・ボンゴの保護に向けた重要な一歩。
アメリカの動物園では、希少なボンゴの繁殖に尽力していて、自然界での個体数を回復させるために、フロリダで飼育されているボンゴの個体の一部を野生に戻すという活動も行っています。
ジャクソンビル動物園&ガーデンズの飼育員たちは、今回生まれた赤ちゃんが、これから母親の授乳でたくましく育っていくことを切に願っています。