「伝説上の生き物だと考えられていた」 目撃例がなかった地域で発見された黒オオカミ
画像はイメージ(Flicker/ DarrelBirkett )
「オオカミ」と聞いて思い浮かぶのは、灰色をした姿ではないでしょうか。
ポーランド・シフィェンティクシシュの森林で、真っ黒のオオカミが2頭発見されました。
真っ黒のオオカミが発見される
同国の自然保護団体「SAVE Wildlife Conservation Fund」は当初、川に生息するビーバーを研究するためにカメラを設置していましたが、カメラが捉えたのは3頭のオオカミで、そのうち2頭が真っ黒な色をしていたのです。
アメリカのイエローストーン国立公園ではたびたび真っ黒なオオカミが目撃されていますが、ポーランドではこれまで発見には至っていませんでした。
団体の管理者ジョアンナ・トチドウォフスカさんによると、黒い個体の歴史は数千年前にも遡ります。
当時、家畜として飼われていた犬と野生のオオカミの交配により黒いオオカミが誕生していたものの、現在に至るまで目撃情報がなく、伝説とされていました。
DISCOVER Wildlifeによると、同国では狩猟により1950年頃から絶滅状態だったオオカミですが、1998年にオオカミの狩猟が禁止されたことにより、2021年には約2,000頭までに回復しています。
さらに興味深いのは、致死率の高い犬の病気ジステンバーが流行る地域ほど、黒いオオカミが多く生息しており、イエローストーン周辺では5年ごとにジステンバーが流行ると言われています。
灰色に比べ黒い個体の方が免疫力や抵抗力が強いことが分かっていて、ポーランドの黒いオオカミもこうしたことが影響しているのではないかと考えられています。
同団体は黒いオオカミのフンから生体のさらなる研究を進めていく予定で、イエローストーン周辺の個体との違いなどにも関心が寄せられています。
世間からは「真っ黒いオオカミ初めて見た」「かっこいい」「病気との関係も興味深い」「謎が多くて面白い」「今後の研究が楽しみ」といった声があがりました。