『Everything Everywhere All at Once』に出演 ミシェル・ヨーの現在に「すごい」
David Seow / Wikipedia Commons
マレーシア出身のミシェル・ヨーさんは、アジアだけでなくハリウッドでも高く評価される国際的な女優として知られています。
ミシェル・ヨーのこれまでと現在
ミシェルさんは1962年8月6日、マレーシア生まれです。
裕福な華僑の両親のもとに生まれたミシェルさんは、幼少期からクラシックバレエを学び、イギリスの王立舞踊アカデミーでバレエを本格的に学んでいました。
ケガによりバレリーナとしての道を断念した後は、ミス・マレーシア・コンテストに出場します。
同コンテストで優勝したことがきっかけで、サモ・ハン・キンポーさんに見いだされ、映画界への道が開けたのでした。
ミシェルさんの映画デビューは、1984年に公開された香港映画『デブゴンの快盗紳士録』。
彼女の名を世に知らしめたのは、翌年の『レディ・ハード 香港大捜査線』(1985年)だと言われています。
この作品でミシェルさんは本格的なアクションを披露。
これがきっかけで、香港映画界における女性アクションスターの先駆者として注目されるようになりました。
1990年代に入ると、ミシェルさんはさらなる飛躍を遂げます。
1992年の『ポリス・ストーリー3』では、ジャッキー・チェンさんと共演し大きな話題となりました。
カンフー映画界のトップスターとも言えるミシェルさんですが、実は映画デビューまで武術の経験はありませんでした。
撮影現場でカンフーを習った、ミシェルさんのスタントなしのアクションは観客を驚かせたのです。
続く1993年の『ワンダー・ガールズ 東方三侠』でもその存在感を強く印象づけ、2000年にはアン・リー監督の『グリーン・デスティニー』に出演。
この作品はアカデミー賞を含む多くの賞を受賞し、ミシェルさんは世界的な女優としての地位を確立しました。
バレエで培ったしなやかな動きと柔軟性は、彼女のアクション演技に大いに生かされています。
さらに、彼女は自らアクションシーンをこなすことにこだわり、ワイヤーワークや武術を徹底的に学びました。
2018年公開の『クレイジー・リッチ!』では、圧倒的な貫禄を持つ母親役を演じ、再び話題となりました。
2022年、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に主演。
この作品での演技が評価され、アジア人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
アカデミー賞授賞式でのスピーチでは、「女性の皆さん、全盛期を過ぎたなんて誰にも言わせないで」「諦めないで」という力強い言葉が溢れました。
デビューから約40年が経った今でも、ミッシェルさんは進化し続けています。
バレリーナを夢見た少女が、アクションスターとなり、アジア人でありながらハリウッドの名女優へと昇りつめたその道のりは、多くの人々に勇気と希望を与え続けているのです。