緊急脱出の訓練を終えた韓国の客室乗務員が翼の上で無断撮影 「危機感がない」

画像はイメージ(Flicker/ Lifetime Travelmates

空の旅の安全を守る、パイロットや客室乗務員たち。

【画像】翼の上に立って記念撮影する客室乗務員

かなりの責任を伴う仕事ですが、信じられない行動が撮影され物議を醸しています。

韓国の航空会社職員が撮影

2025年2月12日、韓国西部に位置する清州国際空港で、同国の格安航空会社「イースター航空」が駐機していました。

しかしアメリカメディアのNEW YORK POSTによると、同機は大雪の影響で1時間の遅延が発生。

離陸まで、機体の非常ドアを使った緊急脱出の訓練を行ったといいます。

ところが訓練を終えた客室乗務員たちは、翼の上に立って写真撮影を開始。

同社は社員に対し、翼の上での撮影を許可していないほか、同空港は軍事施設に指定されているため、写真や動画の撮影は一切禁止されていたのです。

違反者には最高で3年間の懲役、または最高3千万ウォン(約310万円)の罰金が科せられる可能性があり、米メディアWORLD STARはInstagramに、自撮りを楽しむクルーたちの姿を投稿しています。

韓国では2024年12月29日に西部の務安(ムアン)空港で、着陸を試みたチェジュ航空の旅客機が胴体着陸後に衝突し、炎上。

乗員乗客179人が死亡したほか、2025年1月28日には、エアプサンの旅客機が炎上し、乗っていた176人全員が脱出する事故が発生したばかりです。

航空事故が相次いで発生し、航空機の安全性に対する不安が高まるなかで起きた今回の出来事に、ネット上では「危機感が足りない」「多くの人々の命を扱っているんだ」「遊びじゃない」「そこまで映えが大切か」など炎上している模様です。

Text by 春野 なつ