9年間1匹で過ごしてきたオスのヘビ 14匹出産で世界3例目
イギリスのポーツマス・カレッジで、オスとして飼育されていたブラジル産のレインボーボア、ロナルドが14匹の赤ちゃんを出産しました。
オスのヘビが14匹出産
ロナルドはブラジルレインボーボアという品種で、南米産で虹色に輝く美しい鱗と多様なバリエーションで人気があります。
最大2mほどに成長し、幼体は気性が荒い品種です。
現在13歳のロナルドは、9年間ほかのヘビと接触することなく過ごしていたといいます。
ポーツマス・カレッジの爬虫類専門家、ピーター・クインランさんは、ロナルドが2015年にイギリスの動物福祉団体「RSPCA」から引き取られて以来、世話をしてきました。
ある時オスだと告げられていたロナルドが、14匹の赤ちゃんヘビを出産。
ロナルドは普段よりも少し太って見えたものの、誰も妊娠を予測していませんでした。
この現象は、無精卵から発生する「単為生殖(パーテノジェネシス)」によるもので、受精なしで胚が発生する自然な無性生殖の一形態なのだとか。
「50年間爬虫類を繁殖させてきましたが、このようなことは経験したことがありません」と、驚きを隠せないクインランさん。
また、今回の単為生殖はこの種の飼育個体として世界で3例目の記録だといいます。
14匹の赤ちゃんヘビは飼育環境を整え、里親に引き取られる予定です。
この出来事に対し世間では、「もし神がヘビに単独で繁殖できる能力を与えたのなら、ヘビは地球にとって欠かせない存在だ」「無性生殖なら、それらはすべて彼女の遺伝子クローンですか」といった興味深いコメントが寄せられていました。