罠にかかったムクドリ 珈琲店の店長が赤いスプレーで塗装
Alpsdake / Wikipedia Commons
罠にかかったムクドリを、赤いスプレーペイントで塗装するコーヒーショップの店長に非難の声が上がっています。
【動画】ムクドリに赤いスプレーをかけるコーヒーショップの店長
ムクドリにスプレーを吹きかける飲食店の店長
シンガポールの「動物虐待防止協会(SPCA)」の投稿によると2024年12月26日、あるコーヒーショップで野生のムクドリが捕獲されているという通報がSPCAに寄せられました。
動物救助員が現場に駆けつけると、檻の中に入れられている2羽のムクドリを発見。
コーヒーショップの店長に事情を聞いたところ、「ネズミ用の罠にムクドリがかかっていた」と話していたそうです。
動物救助員は今すぐムクドリを解放するよう命じるも、店長は解放する前に「ムクドリを赤く塗装する必要がある」と主張。
動物救助員は、鳥に化学薬品が含まれている塗料を吹きかけることの危険性を訴えるものの、店長はその忠告を無視してムクドリに赤いスプレーペイントを吹きかけたのです。
このコーヒーショップの店長は、「鳥を赤くペイントして放つと二度と戻ってこない」という迷信を信じて、過去にも何度かムクドリにスプレー塗装していたことがSPCAの調査によって発覚。
シンガポール政府機関「動物獣医サービス(AVS)」を通じて、コーヒーショップに対して法に反する行為だとして勧告書を発行してもらうこととなりました。
シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、この店長は「自分の英語力が十分ではないため動物救助員との間に誤解が生じた」と主張しているそうです。
その後、コーヒーショップ側は関係機関に鳥避防鳥ネットの設置方法を問い合わせたとのことですが、ネット上では「この店長の顔を赤く塗ってやろう」「これは動物虐待だ!警察に通報して」といった声が上がっています。