1200年前の人糞化石 長さ20cmで「史上最大」
画像はイメージ(Flicker/ Jon Robson )
イギリス北西部で、バイキング時代のものと思われる史上最大の人糞の化石が発見されました。
イギリスの博物館に展示されている「人糞化石」
イギリス北西部のヨークにあるヨルヴィク・ヴァイキング・センターには、約60万円相当の人糞が展示されてあります。
長さ20cm、幅5cmのその人糞は、1972年にイギリスのヨークで、かつて北欧の戦士が支配していた地域の地下から発見されました。
後にその場所が地元のロイズ銀行の支店となったことから、人糞の正式名称は「ロイズ銀行コプロライト」と言うそうです。
1991年、糞の科学者であるアンドリュー・ジョーンズ博士がこの巨大な人糞を鑑定。
当時、「王冠の宝石と同じくらいかけがえのないもの」と述べました。
というのも、この人糞は推定1200年前のバイキング時代もので、これまで発見された中で最大の人糞化石なんだとか。
古脊椎動物学者たちは、史上最大の排泄物から、人糞を排出した者は肉とパンを主食にしていたバイキングだった可能性が高いこと、人糞には鞭虫と蛔虫の卵がはびこっていたことから、バイキングが胃腸に寄生虫など何らかの問題を抱えていたことが示唆されると発表しました。
今後も、ロイズ銀行コプロライトは貴重な化石としてヨルヴィク・ヴァイキング・センターのガラスの箱の中に収められ続ける予定。
博物館を訪れる人たちの興味を掻き立てることになりそうです。