建設現場で見つけ200年前の瓶 飲もうとするもその後の検査で「飲まなくて良かった」
画像はイメージ(Flicker/ Jamie )
2024年、イギリスの東海岸に位置するクリーソープスの建設現場で、地下を掘っていた作業員たちが古びた瓶を発見しました。
建設現場で見つかった瓶の中身
イギリスメディアBBCによると、当時彼らはそれを昔のラム酒だと思い、みんなで飲もうとしたそうです。
ところが現場のプロジェクトマネージャーがそれを冷静に阻止し、瓶は近くのリンカーン大学に届けられました。
研究者ザラ・イェイツさんは、犯罪現場で用いられる機械など複数の技術を使い、瓶の年代と中身を調べることに。
その結果、ガラス瓶がまだ手作りされていた時代のものであることが分かりました。
機械で製造され始めたのは1840年以降であることから、この瓶は1790年頃に製造されたと考えられています。
さらに物体に異なる波長の光を当て内容物を調べたところ、中身はラム酒ではなく人間の尿であることが判明したのです。
彼女はその理由について、2つの仮説を立てました。
一つ目は家から悪魔を追い払うための「魔女の瓶」で、16世紀から19世紀にかけてヨーロッパで魔除けの道具として用いられました。
二つ目は、単に地域の住民や船乗りが破棄したものです。
当時のインフラは今ほど整っていなかったため、やむを得ず瓶の中に用を足し捨てた可能性もあるといいます。
約200年前の発掘物の大発見が同大学のXなど各メディアで公開されると、世間からは「飲まなくてよかったね」「内容物はどうであれ夢のある発見」「200年前ってすごい」「調べる技術にも驚き」といった反応が寄せられました。