皮膚がんの初期症状があった野良猫 両耳を切除
画像はイメージ(Flicker/ allison )
イギリスで野良猫として辛い日々を過ごしてきた老猫がようやく保護され、現在永遠の家を探しています。
苛酷な日々を過ごしてきた13歳のオス猫
野良猫のフィリップ(オス)は、イギリス南東部の路上で痩せて汚れ、ボロボロになった状態でいるところを保護されました。
餌を与えていた地元住民が、フィリップの健康状態を心配し、猫の保護団体に連絡したのです。
フィリップにはマイクロチップが埋め込まれていなかったので、路上で暮らすようになる前、飼い主がいたのかどうかを調べることはできませんでした。
保護団体の職員に連れていかれた動物病院で診察してもらったところ、フィリップは推定年齢13歳の老猫だということが判明。
その後、病院では膿んだ歯を取り除く歯科手術や血液検査、両耳の切除手術を受けました。
フィリップの両耳は、日焼けによるダメージを受けてパリパリに乾燥していて、検査で皮膚がんの初期症状だとわかり、両耳の切断を余儀なくされたのです。
現在、手術から数週間かけて回復し、体重も1.5キロほど増えたフィリップ。
元気になって、新しい飼い主を探しています。
施設職員によると、フィリップは人懐っこく、個性豊かで独立心が強いそう。十分に甘えたいときには恥ずかしがらずに教えてくれるのだとか。
耳と鼻が白い猫は、特に日焼けによるダメージを受ける可能性があり、がんのリスクにも繋がるため、今後フィリップは獣医から処方された「猫に安全な日焼け止め」を塗る暮らしを続ける必要があるとのこと。
それも、今までの苛酷な路上暮らしに比べたら何でもないことでしょう。
毛に輝きを取り戻したフィリップが、第2の猫生をエンジョイできる素敵な飼い主に早く巡り合えるといいですね。