2倍の補償金を断られ立ち退きを拒否した家族 家を挟む形で高速道路が完成し後悔

画像はイメージ(Flicker/ Ernie

中国で立ち退きを拒否し続けた家が、強行で建設された高速道路に囲まれてしまう羽目になってしまいました。

【動画】家を挟む形で建設された高速道路

高速道路に挟まれた家

高速道路は2本の道路が家を挟むようにして建設されているため、上空から見ると、人間の「目」のように見えることから人々から「金渓の眼」と呼ばれるています。

中国メディア『手机网易网』によると、当初この家の所有者は金渓県政府から立ち退きによる補償金を提示されたものの、これに応じることなくさらに補償金を上げるよう要求してきたとのこと。

県政府は要求に近い金額まで補償金を吊り上げ、合意に至ろうとしていましたが、今度は所有者の娘婿がさらにその2倍もの金額を要求したことで事態は悪化。

あまりに過度な要求に県政府は、高速道路のルートを変更し、この家に隣接する3軒の家に立ち退いてもらうことで工事を着工させたのです。

香港のニュースメディア『星島頭條』によると、この家の所有者は現在も11歳の孫と一緒にこの家に住んでおり、日中の工事が行われている騒がしい時間帯に村へと出かけ、工事が終わる夕方には自宅に戻る生活を送っているそうです。

そして最近になって県政府の条件を呑まずに立ち退きを拒否し続けたことを後悔していると語っているそうです。

Text by Masumi.D